人に敬遠されがちな仕事を
率先して引き受ける姿勢を貫き
医院全体で患者さんを助ける

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在宅診療で千人以上を看取る

城陽市近隣を対象に在宅診療を行うほりうち医院。堀内房成院長は、千人を超える患者を看取ってきた。始めたきっかけは、阪神淡路大震災。「災害派遣で現地へ行った時、寒い体育館で、診察を待つお母さんが生まれたばかりの赤ちゃんにお乳をあげてたんですよ。その姿を見て、出向くことも必要なのでは、と」。その後、開業して以来22年間、在宅診療を続けている。毎日のように患者を看取るのは、精神的負担も大きい。やっぱり辛い、と止める医師も多いが…。「最期まで家で過ごしたいと思う患者さんの願いを叶えてあげたいだけ」。

コロナ禍で風邪外来も実施

大切にしているのは、「誠意を持って対応すること」。コロナ禍で発熱患者を断る開業医が多い中、同院ではいち早く風邪外来を設けた。患者には車内で待機してもらい、防護服を着た看護師が裏口から対応する。「夏は炎天下で、暑いんですよ。汗びっしょりになります。冬は寒いですしね」。取材中も院内は慌ただしい。人が敬遠する仕事を率先して行う院長は、スタッフとともに今日も患者のために奔走する。

 Doctor's Gallery
隣接の駐車場には風邪外来専用コーナーが設けられている。風邪外来は予約制で、事前の電話連絡が必要。また、通常の外来にも呼び出しシステムがあり、車内で順番を待つことができる。
診察室に飾られている鉄道模型。「時刻表は何時間でも見ていられます」と院長。
 ドクタープロファイル

城陽市青谷で生まれ育つ。内科・小児科・リウマチ科を掲げながらも、地元のかかりつけ医として何でも相談できる家庭医を目指す。地域の医療介護連携事業の一環として、在宅診療を行う医師を増やすため、コロナ禍以前には講演会などの啓発活動を積極的に行う。宇治久世医師会会長も務める。

【趣味】
鉄道模型収集、時刻表を眺めながらの鉄道妄想旅。第1診療室に設置されている鉄道模型の専用棚は自らの手作り。

 病院情報
 病院名: 医療法人 ほりうち医院
 診療科: 内科・小児科・リウマチ科
 診療時間: 午前 9:00-12:00(受付8:35-12:00)
午後 5:00- 8:00(受付4:30-8:00)
 休診日: 木曜日午後・土曜日午後・ 日曜日、祝日
 所在地: 京都府城陽市市辺柿木原52-1
 電話番号: 0774-56-5330
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