京都のリーダーに聞く|北川 克行 京都橘高校 入試広報部長

京都府の受験事情と学校選びのポイント

受験生のみなさん、志望校はもう決まりましたか?将来に関わることだから、慎重に選びたいですよね。今回は、そんな学校選びや京都府の受験事情などについて、京都橘中学校・高等学校 入試広報部の北川部長にお話を聞きました。

京都橘中学校・高等学校北川 克行 入試広報部長 | プロフィール

京都府京都市出身。教員歴34年、入試広報10年。「傾聴」を大切に、多くの生徒や受験生の気持ちに寄り添いながら、生徒を主役としたサポートを行っている。座右の銘は「迷ったら原点」。

京都府は、全国的に私立に通う生徒が多い

実は京都府は、私立高校に通う生徒の割合が約48%と、全国で2番目に多い地域です。不景気の影響もあってか、昨年の高校入試では公立高校の受験者数も多かったんですが、大学進学を考えると選択肢が限られます。私立高校には大学を持っている学校も多いので、大学進学を見すえて私立高校を受ける生徒も増えています。

実は公立高校の方が、お金がかかる!?

私立高校の場合、京都府の「あんしん修学支援制度」という、私立高校の学費を京都府が一部負担してくれる制度が利用でき、また、2年目から授業料が安くなる学校も多いです。一方、公立高校の授業料は私立よりは格段に安いですが、大学進学をする場合、受験対策のために予備校や塾に通うケースも多く、そうすると結局、その分の負担が私立の授業料と同じ金額くらい発生します。私立高校では受験対策などの講座が無料だったりしますから、総合的に見ると私立の方が安く済むのではないでしょうか。その上、大学のある学校なら進学がある程度保証されますから、メリットは大きいと思いますよ。

やる気を引き出す!私立学校の魅力

私立の場合は、ひとことで言うと面倒見が良いですね。特に卒業後の進路に力を入れている学校が多いので、生徒たちの夢を後押しできる環境は整っていると思います。とはいえ、進路指導で教員ができることって、実は1割か2割くらいしかないんですよ。あとの8割は子どもたち自身の力なので、それを存分に発揮できるように、2割ではありますが、私たち教員が全力でサポートしていく。例えば我が校では「傾聴」を重視していて、生徒の話をまずちゃんと聞くようにしています。一方的にやるべきことを言うのではなく、将来どうなりたいかなど、その子の考えをしっかり聞いた上で、そこからやる気を引き出すためにはどうすればいいかを考えながらアドバイスするようにしています。そうやって生徒との信頼関係を築く努力をしている学校は多いですから、教員と生徒の距離が近い、というのも私立の大きな魅力だと思います。また、公立と違って教員の転勤がないですから、卒業後も顔を見せに来てくれたりなど、教員と教え子の交流が長く続くのは私立ならではだと思います。

学校選びで一番大切なこと

とにかく時間のある限り、いろんな学校を見て欲しいですね。志望校は、親でもなく先生でもなく、自分が決めるものです。誰かにすすめられたとしても、必ず自分の目で実際にその学校に足を踏み入れて、学校の雰囲気や在校生の様子をしっかり見て欲しい。それで自分に合うなと思ったら、選択肢の一つに入れれば良いと思います。一番ダメなのは、何も見ないで受験すること。実際、そうやって入学して来て、思っていたのと違う、とすぐに辞めた子もいます。それって自分にとっても学校にとっても、お互いに不幸でしょう。そうならないように、できるだけいろんな学校の説明会に参加して、オープンキャンパスにも行って欲しいです。できれば授業を見学するのが一番いいですね。必ず自分の目で確かめて、ここなら、と納得した学校を受けるようにしてください。

京都橘中学校・高等学校

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