門川大作市長に聞きました♪「ココがすごい!」京都市の子育て事情

子育てしやすいまちづくりに取り組む京都市。
小・中学生の学力は全国トップレベル(文部科学省の調査)。
今回は、そんな京都ならではの支援について、
門川大作市長にお話を伺いました。

いつも和服をお召しの門川市長。「和服は、世界最高の服飾文化と評価されています。そういった日本の伝統文化を継承していこうと着続けて14年。着付けが大変とおっしゃる方もおられますが、数回練習し、慣れれば5分ほどで着られますよ。」

保育所等9年、学童クラブ11年連続
待機児童ゼロ
長期継続は全国大都市で唯一!

京都市内では、保育所等の大幅増、幼稚園での預かり保育の充実、学童クラブ事業の新たな実施場所の確保など、公民連携した様々な取り組みによって、保育所等、学童クラブは、待機児童ゼロを長年継続しています。また、保育料の本市独自の軽減策(3割軽減)を継続するなど、子育て世帯を応援しています。保育士の配置についても、国の基準を3割上回る独自基準を設け、ゆとりを持った丁寧な保育が可能です。さらに、民間保育園等の職員の給与水準を維持するため、令和4年度は約54億円の予算を確保。全国トップクラスの給与水準で、保育士の皆さんのがんばりを応援しています。


京都の伝統文化を体験する学校教育

京都市立の学校に通う全ての子どもたちは、小学校では茶道、中学校では華道を体験します。また、各地域の産業、京友禅や京焼・清水焼など、匠・職人さんによる、制作実習や実演なども経験。日本人が大切にしてきた伝統文化に触れることは、子どもたちの豊かな感性や創造性を育む良い機会になっております。


和食の給食「和(なごみ)献立」を実施

学校給食は、週4日以上米飯で、手作りの和食を大切に。特に、月に1回程度、「和食推進の日」として、京都で受け継がれてきた伝統食や京野菜を取り入れた“和(なごみ)献立“を実施。だしの旨味を味わえる汁物や、伝統行事にちなんだ献立、季節感のある旬の果物や和菓子など、和食の良さが伝わるように工夫しています。


医療的ケア児支援も充実

日常生活を送るために医療的なケアが必要となる「医療的ケア児」は、この10年で全国的に増えています。京都市では、保育施設等において医療的ケア児の受け入れを可能とするため、看護師などの配置にかかる費用を支給するなど体制を整備しています。また、学校に看護師を配置し、児童生徒の医療的ケアに対応するとともに、今年度からは、総合支援学校に在籍する医療的ケア児を対象とした自宅〜学校間の送迎費用を一部公費負担にし、保護者の皆様の御負担を軽くする事業を始めます。

京都市 /門川 大作 市長

京都市中京区に生まれる。市立堀川高校、立命館大学二部法学部卒業。1969 年京都市教育委員会採用、教育次長、教育長を経て、2008年市長に就任(現在4期目)。中央教育審議会各部会委員、政府の教育再生会議委員を歴任。世界歴史都市連盟会長。