都人、神座す渓谷の風雅に酔いしれる/星のや京都

都人、神座す渓谷の風雅に酔いしれる

盆地である京都の夏は、なかなか厳しい季節であることは、京都人ならば承知のことなのである。そんな都人たちに平安の御代より避暑地として愛されてきたのが、嵐山と呼ばれるエリアである。
世界的にも名の知られた風光明媚なこの一帯にそびえる嵐山・松尾山・鳥ヶ岳の嵐山三山は四季折々にその山容を変え人々を魅了する。その麓の渓谷を流れる大堰川河畔に寄り添うように佇むのが「星のや京都」である。夏ともなれば、川面をなでる風が心地よいこの地は、かつて江戸時代の豪商・角倉了以が、別邸を築いた場所。古の粋人が愛したこの景観と、現代的なホスピタリティの精神を、今に受け継がれる職人たちの技で具現化したこの宿には、奥深い慈しみの心が宿っているかのようだ。四季の移ろいに呼応して、様々な表情を見せる贅を尽くした饗しや設えの妙味を、その折々に再訪して愉しむことができるのは、近傍に住まう我々に許されたなんとも形容し難い喜びである。

星のや京都、夏の愉しみ

夏の川面を優雅に舞う蛍を愛でる贅沢。

四季折々のアクティビティが用意され、訪れる人を饗してくれる星のや京都。この宿を訪れる醍醐味のひとつに川船に乗って宿までに至る風流な道程があげられる。川面を撫でる風を感じながら行く小さな船旅は、日々の喧騒を忘れさせてくれる時間へと私達を誘う。今ひとつは、都の職人の手仕事の粋をあつめて仕立てられた手漕ぎの屋形船「翡翠」を貸し切って味わう雅な舟遊び。嵐山といえばダイナミックな夏の「鵜飼い」が有名だが、その最盛期の前、ひと月だけ、川面に現れる光景がある。夏の宵、かつて平安貴族も愉しんだ「蛍狩り」になぞらえた舟遊びでは、得も言われぬ幻想的な情景が眼前に広がる。嵐山の四季と蛍の儚げな光の舞と共に過ごすひと時は、ここだけの特別なものである。

星のや京都、夏宵の蛍狩舟

運行期間 2021年6月1日〜30日
時  間 18:30~19:30
料  金 1組1名の場合 1組 60,500円(税・サービス料込み)
1組2名の場合 1組 70,180円(税・サービス料込み)
1組3名の場合 1組 79,860円(税・サービス料込み)
(屋形舟「翡翠」の貸し切り、お弁当、日本酒、蛍籠)
対象・定員 ご宿泊の方、1日1組(定員3名)
ご予約 公式サイトにて7日前までに受付

星のや京都のご予約

星のや京都 公式ウェブサイト

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