今年だけ?!特別な伏見稲荷大社へ行ってみた!

千本鳥居で有名な伏見稲荷大社。
外国人観光客に人気の日本の観光スポットランキングで、
何年にもわたって一位を獲得している場所でもありますね。

たしかに朱塗りの鳥居が延々と続く様子は
まさに異次元空間。
普通の街の中に突然ぽっかりと異世界への入り口が開いたかのよう。
訪れてみたいと思う人が多いのも納得です。

私の中のイメージも
「とにかくいつも混んでいる場所」

美しい場所だけど、とにかく人が多くてね…とお嘆きのアナタ!
この夏の伏見稲荷は特別な姿を見せていたのですよ…

連日の猛暑ではありますが、そしてなにやら特別な夏ではありますが、
なにかひとつくらい思い出を作りたい。
と、出かけてきました。

暑さを避けるために朝早めに出発し、9時には伏見稲荷に到着。

予想はしてましたが…
これほど人が少ないとは。

ほうら。

こんなこと、今までありましたか?
頭の中にCMのあのメロディが流れてきますよ…

奥社奉拝所あたりで引き返す方が多いと思いますが、実は境内はまだまだ広い。
稲荷山全体が信仰の対象で、標高約233メートル、一周約4キロの
ちょっとしたトレッキングコースのようになっています。
今回は初めてこの“お山めぐり”に挑戦です。

抱っこのベイビーを連れてるママさんには
かなりハードな道のりかもしれませんが、
しっかり歩けるキッズと一緒なら休憩しながら歩けるレベル感。
実際幼稚園くらいのお子さんも、パパママ、じーじばーばと
楽しそうにがんばってました。

うっそうと木々が茂って、ときおり涼しい風も吹き、
ミンミンゼミやツクツクボウシの声。大自然感がすごい。
京都の中心部から数十分とはとても思えない。

たしかに涼しいんですが。
やはり猛暑ですので熱中症対策はしっかりしていくことを
強くおすすめします。
飲み物、汗拭きタオル、扇子かハンディファンは必須です。

日ごろ運動不足なわたしには結構キツい…
汗がどしゃどしゃ出てきます。

ちょっとお参り、のつもりで行ったのに
こんな山登りになるとは。
でもね、すごくいいと思ったんです。
お参りってこういうものなんじゃないかな、とか。
だって神様に会いにいくんですから。
お賽銭チャリーン、でパンパンとして、
あとよろしくー、では得られない
なんとも慎み深い気持ちが芽生えてくるんです。

汗といっしょにヨコシマなもんも流れていく。
ような気がする。

人懐っこい猫ちゃんに癒されたり。

あ、それから。
人は少ないとはいえ、マスクは皆さんされてました。
狭いところをすれ違ったりもしますし…
山頂に着く頃にはマスクどころではないくらい汗だくですが…

干からびるくらい汗をかいて、
脚は水中を歩いてるかのごとく
重くて動かない状態になりながらなんとか下山。

家に着いて、シャワーを浴びて、
腰に手を当ててほうじ茶ごくごく飲みながら思ったのは。
あー、やっぱええなあ、京都。

特別な夏の、特別な京都。
もちろん、こんな状態がずっと続くのは困るのですが。
本来の姿に限りなく近いであろう、人のいない寺社仏閣。
おそらく今しか味わえない、この風景を見られるのは
京都に住んでいる特権だと思います。

ぜひヒールじゃなく歩きやすい靴で。
この夏だけの特別な伏見稲荷大社、
おすすめです。

伏見稲荷大社 公式ホームページ

伏見稲荷大社 スマホサイト

京ままライター あーる