注文住宅とリノベーションの比較表

注文住宅はイチから建てる住まいのことですが、リノベーションは既存の住宅を活かして住まいを一新することです。リノベーションとリフォームとの違いはどこにあるのでしょうか。「リフォーム」は老朽化した部分を直したり、キッチン・バスなどの設備を入替えたりすることです。一方のリノベーションは、ライフスタイルの変化に合わせて間取りを変更したり、耐震性・省エネ性・機能性・快適性を向上したりして、理想の住まいをつくりあげることです。

注文住宅(土地から購入する場合)

自由度の高さ  ◎

更地の状態からたてられるため、敷地を最大限に活かして自由に設計することができます(但し、建築条件をクリアする必要があります)。

コスト  △

土地が必要な場合は「土地の価格」+「工事費」がかかります。イチから建てるので、どうしても費用は高くなるでしょう。

更地だけを探すと選択肢が狭くなり、中古住宅付きの住まいでは解体費用などがかかります。そのため、住みたい地域に希望の場所が見つけづらいかもしれません。

打合せ  △

間取りプランをイチから考えるので、打合せに手間がかかります。また、間取りや外観は図面やラフスケッチ・CGを元に打ち合わせをするので、イメージがつきにくいでしょう。

外観・内装の新しさ  ◎

外観も内装も新しいものができます。

その他  ○

イチから建てるので構造や仕様を確認できます。

リノベーション(中古住宅を購入してリノベーションする場合)

自由度の高さ  ○

自由度は高いですが、撤去できない柱や壁があるため、ある程度、制限はでてきます。

コスト  ◎

「土地の価格」+「中古住宅の価格」+「工事費用」がかかりますが、築年数が長い住宅は建物の資産価値はほとんどありません。また、建物の中で活かせるところもあるので費用を安く抑えられます。古い住宅の場合は耐震性工場の為の工事等が必要な可能性もありますが、国や自治体から補助金を受けられる場合もあります。

土地・物件探し  ○

中古住宅付きで土地を販売しているケースもあり、選択肢が広くなります。築年数が経っている住宅では比較的、便利な場所や広い場所の中古住宅を探すことができるでしょう。

打合せ  ○

建物が実在するので打ち合せがしやすく、現状の間取りをもとにするため、リノベーション後をイメージしやすいでしょう。

外観・内装の新しさ  ◎

リノベーションするので新築同様に新しくなります。

その他  △

躯体そのものは残す場合が多く、見えない部分に不具合や耐久性に不安があるケースもあります。のちのちにトラブルがあると、建て替えた方が安かったという可能性もあります。

より自由度が高く安心して建てたいなら「注文住宅」、コストを抑えて便利な地域に暮らしたいなら「リノベーション」がおすすめです。それぞれの特徴を考えて慎重に決めてください。