山科愛 バトル対談

奥村さん(以下、奥):生活する上でも交通の面でも、全てにおいて便利。京都で一番便利なんじゃないかと思うくらい。治安が悪いとよく言われているけど、住んでいてそれを感じたことはあまり無いですね。山に囲まれていて川もあって、自然も豊かですし。

村社さん(以下、村):本当そう、全く一緒です。緑豊かですけど、京都市内にも出やすくて、利便性も良い。あと、人情味のある街だなと思います。

奥:家を買ってくれたお客様が、こちらが言う前に「ありがとう」と言ってくれたり。温かい人が多いですよね。不動産業を20年間やってきて、お客様に助けられたことも多くて。それに恩返ししたいという気持ちはすごくあります。

村:僕も山科で生まれ育って、今までお世話になった方がたくさんいるので、そんな方たちのお役に立てることをしていきたい、というのは常に思います。

奥:今一番やりたいのは、もっと接客のレベルを上げること。従業員もみんなそれを意識して、お客様がもうちょっと座っていたいな、というお店づくりができれば、と。実はお茶やコーヒー、椅子にもこだわっていまして。実際に飲んで美味しかったり、高くても座ってみて良かったりしたものを選んでいます。お茶は本当に美味しくて、年配の方にも好評なんですよ。

村:そういうこだわりって大事ですよね。お客様は大きい買い物をされるんで、高級な物があったほうが、お客様の気持ちを高めてあげられると思います。

奥:それでリピーターが増えればな、と。僕は、不動産業界自体、接客のレベルが低いと思っていて。僕や村社社長で、もっとレベルを上げていきたい。僕が独立しようと思った理由の一つでもあるんですけど、やはり人材育成に力を入れたいんですよ。今回の移転で、2店舗あったお店を1店舗にまとめたのも、社員全員の顔を毎日見て、話のできる環境を作りたかったからなんです。

村:お客様に必要とされる会社にしていきたいですよね。不動産って、買った人にとっては、その後の未来があるじゃないですか。どういう暮らしが待っているかということを考えると、不安もあると思うんです。それを解消するために、やはり地元の情報をしっかりと伝えていけたらと思います。例えば自治会や町内会の人を紹介してあげたりすれば、どんな地域なのかがわかりますし、安心されると思うんです。そんなお客様の悩みや不安、困っていることを解消してあげることが、地域密着を掲げる僕らの役割だと思います。

村:僕はライバルとは思ってなくて。一緒に地域を盛り上げていけたら、と。長いお付き合いですけど、奥村社長は仕事をしていく上ですごく尊敬できる方ですし、何かあったら僕が一番に相談する人なんですよ。

奥:僕は前から、もう合併しましょうって言ってるんですよ(笑)。目指すところは一緒ですし。でも村社社長が嫌がるから(笑)。

村:いやいや、そんなことないですよ。

奥:まぁそれは冗談にしても…。不動産探しで1社だけしか行かないお客様っていないでしょう。どのみち、いろいろ回るんなら、お客様が来やすい近所2社で、どっちかで決めてもらったらいいと思いますよ。もともと横のつながりが強い業界ではありますが、お互い情報共有ができるので、そこからお客様の求めているものをいち早くキャッチして、商品やサービスとして提供できるようになればと思います。ええこと言うなあ(笑)。

10年来の交流があり、実はとても仲の良いお2人。 最後はじゃれ合いのような(?)展開に編集部も戸惑うばかり。。 とは言っても、やっぱり譲れないところもあるようです